七草なずな、ぺんぺん草 七草の「なずな」は、成長すると別名ぺんぺん草の名で呼ばれるようになります。 「ぺんぺん」は三味線の音色を擬音化したもので、しゃみせんぐさとか、ばちぐさ(撥草)と呼ばれることもあり、花の下に付いている果実(一見葉っぱに見える)の形が、三味線の撥バチに似ていることから名づけられ... 続きをみる
aroma72 ハーブ天然ものがたりの人気ブログ記事
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卓越した栄養と特性 いらくさはイラクサ属の多年生ハーブです。 茎や葉に小さい針のようなトゲがあり ゴム手がないと手摘みはできません。 日本では山菜として人気の高いハーブでもあります。 トゲトゲの根元には、皮膚かぶれの原因となる成分があり それが皮膚につくとジンマシンが出たりするので いらくさの生薬... 続きをみる
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賢者の石をつくる水 西洋ハゴロモグサは別名レディスマントル、バラ科ハゴロモグサ属(学名 Alchemilla)のハーブです。 学名のアルケミラをそのまま呼称するのは園芸業界での通称で、Alchemillaはアラビア語の錬金術に由来した名称です。 ハゴロモグサがもつ不思議な魔力を表現したのだといいま... 続きをみる
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妖精ダフネの化身 ギリシャ神話の12柱神アポロンは、文武に秀でた理性的イケメンキャラとして画一的なイメージが定着していますが、だまされたり嵌められたりと、わりかしヌケサク的な神話が多いです。 そのあたりはフォーカスされず、凄腕の理想的青年像といった側面ばかりがとりあげられて、太陽神ヘリオスと習合さ... 続きをみる
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たくさんある異名は愛されてきた証 古代エジプト時代、生命の家と呼ばれる神殿で、人々に治療を施していた神官たちは、カモミールを聖なる薬草として重んじ、神や太陽への捧げものとしていました。 5000年前のことを想像するには、今様の固定観念がどうしたってじゃまをしますが、神々と共存していた古代人が、香気... 続きをみる
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ヤロウの神託 ずいぶん昔になりますが精油のヤロウをはじめて購入したのは、その名を知らなかったのでどんな香りがするのかなという好奇心からでした。 注文してすぐにヤロウってどんな植物だろうと調べはじめると 「あれれ?ヤロウってハゴロモソウのことだったのか、あぁそっか、種子名がちがうのね、西洋ノコギリソ... 続きをみる
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古名 おうち、あふち 楝という文字、ふだんなかなか見ることはありません。 日本の色、淡い藤色をおうち色といって、楝という漢字があてられます。 古名のおうち、あふちは、木に咲く淡い藤色の花 アワフジから転訛したという説があります。 花の咲くころは、枝々に紫雲がかかっているように見えることから 雲見草... 続きをみる
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固めて落ちつかせる香り 没薬(もつやく)は、カンラン科の樹木で 世界に200種ほどあるコンミフォラ属の木から分泌する樹脂です。 スーダン、ソマリア、南アフリカ、紅海沿岸の乾燥した高地に自生しています。 古代エジプトで防腐処理のためにミイラ作りに使用されていたことから、ミルラと呼ばれるようになった説... 続きをみる
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よく燃える草 おやつを買うなら草餅か、よもぎ団子、わが家の定番ラインです。 おもち以外にも、よもぎ茶、新芽の天ぷら、おひたしにお吸い物、炒め物など、つかい勝手のよい食材にもなるハーブ。 もちろん食べるだけではありません、もぐさ、よもぎ蒸し、よもぎ風呂と、日本人にとって身近なハーブのひとつです。 よ... 続きをみる
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ヨブの涙 ハトムギ(鳩麦)は、学名 Coix lacryma-jobi var. ma-yuen イネ科ジュズダマ属の穀物です。 アジアでは主食とする地域もあり、成分の薏苡仁(ヨクイニン)は生薬として古くから活用されてきました。 日本ではお茶として、また化粧品配合成分として有名になりました。 学名... 続きをみる
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陰陽の極にふりきるハーブたち Tea Treeを直訳するとお茶の木ですが、ハーブティにティトリーが見られないように、お茶の木として愛飲されてきた歴史はありません。 農場育ちのスコットランド人で、一介の水兵からイギリス海軍の航海長まで登り詰めた探検家、通称キャプテン・クックがオーストラリア大陸に上陸... 続きをみる
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妖精ミンテ めったに地上世界に行くことのない冥界の王ハデス(プルート)が、めずらしく地上世界を訪れたときのこと、愛らしい妖精ミンテに恋をしてしまったのが、ミント誕生物語のはじまりです。 色恋沙汰大魔王のゼウス神にくらべて、浮いた話のひとつもないハデス神にとっては希少な恋バナのひとつ。 冥界の王ハデ... 続きをみる
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岩場のセロリ パセリといえば日本では 葉の縮れたモスカール種を想像します。 葉縮れパセリは品種改良によって生まれた種で カーリーパセリと呼ばれています。 とはいえ葉縮れパセリは、ほとんどの方が召し上がらず 最近ではお残しものの自虐ネタ象徴みたいに扱われはじめて 試行錯誤されている飲食店もちらほらお... 続きをみる
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生きている化石 スギナ・つくしはトクサ科トクサ属のシダ植物です。 スギナはトクサの仲間では一番ちいさな種で 3億年以上にわたって地球上で種属をつないできた、生きている化石です。 トクサ科植物は石炭紀(おおよそ3億5920万年前~2億9900万年前)から存在していたそうです。 砥草(トクサ)も最近で... 続きをみる
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地球上で最も高い樹々たち フトモモ科のユーカリはオーストラリア原産の大木。 自生地では100メートル近くまで育つものもあり、100メートル越えをする木としてはアメリカのセコイア、ベイマツと順位を競い合っています。 (今現在ではセコイアが一番の高さだそうです) ユーカリは世界各地に移植され、 ・パル... 続きをみる
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足底お借りします オオバコ(大葉子)は、学名 Plantago asiatica、 オオバコ科オオバコ属の多年草、どこにでも、よくみかける野草です。 みかける場所が道端やのっぱら、校庭のすみっこ、ワダチに沿って生えていたりして、踏みつけられ、汚れてる印象も強いので、オオバコと呼ばれるより「雑草」認... 続きをみる
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笹の葉サラサラ 笹の葉が擦れあう音はサラサラ。 人の耳元まで近づいてきて、その音色を楽しませてくれます。 サラサラ音は「気がついて」「ふりむいて」といわんばかりに、手が届きそうなほど近くに感じますが、気づいた瞬間、耳元から遠く離れてしまう。 つかみそうでつかめない不思議な感覚です。 実際イネ科植物... 続きをみる
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光合成力の強さピカイチ 植物は太陽の光をうけとり、デンプンや糖を作って身の内に貯めています。 植物にとってデンプン・糖はいのちを維持するためのエネルギーです。 さとうきびは二酸化炭素を濃縮貯蔵する得意技をもっているので、効率よく光合成を行うことができます。 一般の植物に比べると光合成力が強く、糖を... 続きをみる
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無垢と多産 蜜柑の象徴は無垢と多産。 かんきつ類はその土地に根差した様々な種類が存在します。 ダイダイ、アマダイダイ、イヨカン、温州ミカン、八朔、夏みかん、ゆず、カボス、すだち、ヒュウガ、ポンカン、ライム、レモン、グレープフルーツ、マンダリン、シークワーサー、文旦と、数え上げればきりがありませんが... 続きをみる
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洗い清める lavoー洗う という語源からラベンダーと呼ばれ、古代ローマ・ギリシャでは沐浴剤・入浴剤として親しまれてきたラベンダー。 一面紫の花畑は、夏の風物詩として現代日本でもすっかり定着しました。 ローマ人は特にラベンダーの消毒作用を尊び、創傷を洗い清めるのに使用していたといいます。ローマの女... 続きをみる
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進化プロセス極まれり アルガンの木はアフリカ大陸北西部に自生するアカテツ科の植物。 種子から採れる油がアルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)として利用されます。 ビタミンEの含有量がおおく抗酸化力にすぐれていることから、現代では化粧品原料として有名になりました。 アルガンの木はおおきなもので高さ... 続きをみる
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山の喜び 精油として流通市場にのったマジョラムは、 学名 Origanum majorana オリガナム・マヨラナ、 シソ科ハナハッカ属に分類されるハーブのひとつです。 ハナハッカ属には有用で香り良いハーブが数種あるので、マジョラムは スイート・マジョラム、ノーテッド・マジョラムと呼び区別されてい... 続きをみる
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地に足をつけない樹木 学生時代はやどりぎを鳥の巣と思って見ていました。 じっさい鳥たちにとっては 棲家に最適な形状なので 巣にすることが多いといいます。 緑の葉が生い茂っているときにはわかりませんが、 冬になり樹木の葉が落ちると、 まあるい鳥の巣みたいな葉が ぼんぼりのように枝にくっついているのを... 続きをみる
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皮膚(からだの境界線)を守る マリーゴールドは別名がたくさんあります。 花の色と形が、金の盃のようだから金盞花(きんせんか)。 学名の Calendula から、カレンデュラとも呼ばれます。 ラテン語の Calendae(カレンダー・月のはじめ)が名の由来で 「月のはじめにいつも咲いている花」と認... 続きをみる
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相互共生関係 日本の風土にあっていたキダチアロエ。 欧米で主流のアロエベラ。 日本薬局方に収載されたケープアロエ。 インド洋のガラパゴスといわれるソコトラ島に自生するアロエ。 アロエにもたくさんの種類がありますが 薬用、食用、美容、観賞用と、様々な用途とともに 世界中で親しまれてきた植物です。 葉... 続きをみる
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共生を祈ります 「フランクに話そう」というと 気楽にハラわって話そうよと言ってくれてるんだな、と思います。 フランキンセンスの語源はフランク(本物の、真の) インセンス(香り、薫香)からきています。 乳香は木の樹液で、主にカンラン科ボスウェリア属の木から採油します。 精油界のBOSSと呼ばれる乳香... 続きをみる
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日本の黄色 たくあんや栗きんとんなどに 天然着色料として古くから重用されてきた日本の黄色。 くちなし(梔子)の果実からとれる色素は カロチノイド系のクロシンで サフラン(パエリアの色)も同じ色素をもっています。 食べ物以外でも、くちなしの乾燥果実で布を染める手法は 平安時代の十二単にも使用され、支... 続きをみる
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ナルキッソスのお母さん 藪蘭/ヤブランは日本全土に自生する、日陰映えする植物です。 一年中おなじ葉姿でたたずみ、土質を選ばす、寒さ暑さに強く 日なたでも日陰でもよく育って、病害虫の心配もほとんどないので 街路樹のおひざもとやグランドカバー植物として、あちこちでよく見かけます。 藪に生える蘭のような... 続きをみる
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エキゾチックな大地の香り インド原産のシソ科ハーブで、土を思わせる温かみのある香り成分をもっています。 スマトラ、ジャワの標高900~1800メートルの地域に自生し 商業用作物として年2、3回刈り入れが行われます。 主にインドネシアが供給国で、中国、マレーシア、インドでも生産されています。 手摘み... 続きをみる
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レペゼン針葉樹「松」! 地球を代表する針葉樹、マツ科の樹々はその数200種以上。 大きな天幕を広げるように枝葉を伸ばすものから、クリスマスツリーのカタチ、日本庭園に鎮座する和風マツまで、北半球を中心にさまざまな植生で、バリエーションを広げました。 マツ科マツ属は ・アカマツ ・クロマツ ・ゴヨウマ... 続きをみる
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風の神アネモイ アネモネの和名は 牡丹一華(ぼたんいちげ) 花一華(はないちげ) 紅花翁草(べにばなおきなぐさ) 英名をWind flower(ウィンドフラワー)といい、ヨーロッパから地中海沿岸を原産とする、キンポウゲ科の植物です。 学名 Anemone の語源は、ギリシャ語で「風」を意味します。... 続きをみる
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地をならす森の妖精 シルフィードはラテン語の sylva (シルヴァ・森)とギリシア語の nymphe (ニュムペー、ニンフ)をかけ合わせたことばで「森の妖精」という意味を持っています。 中医学のもとになった五行説でも、風の元素は木火土金水のうち、木の元素にあてはめられます。 植物はもともと風媒花... 続きをみる
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星型にひらく白綿毛 エーデルワイスは和名をセイヨウウスユキソウ(西洋薄雪草)、ヨーロッパアルプス地方に自生する、高度2000-2900mの石灰岩地を好むキク科の高山植物です。 スイスの国花として広く知られているエーデルワイス、学名 Leontopodium alpinumは、野生種が激減して、19... 続きをみる
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海の植物たち 海草、海藻はどちらも「かいそう」と読み、海の植物です。 一般的な陸地植物と同じように根・茎・葉があって種子で繁殖するのは海草。 菌類、藻類、コケ、シダのように胞子で繁殖するのが海藻です。 昆布は「海藻」の一般的な呼称で、マコンブ(真昆布)、オニコンブ(羅臼昆布)、リシリコンブ(利尻昆... 続きをみる
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太陽神の象徴 一年生草本のキク科ヒマワリは、インカ帝国の太陽神象徴とされていたことで有名です。 学名 Helianthus annuus ヘリアサンス(ヘリアントス)はギリシャ神話の太陽神ヘリオスに由来し、ギリシャ語のhelios(太陽)とanthos(花)から名付けられました。 インカ帝国につい... 続きをみる
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神秘的な光を放つ花 根も葉も茎も、食用として利用されてきた北米大陸原産のハーブ。 ネイティブアメリカンの歴史文献によく登場する月見草/イブニングプリムローズは、食用以外でも、蜂蜜で煮込んで鎮痛効果のあるシロップにしたり、葉のパック剤を打撲や痔に当てたりと、薬草として古くから活用されてきました。 日... 続きをみる
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原始的植物 高さ20~30メートルほどに成長するホオノキは、葉っぱも大きく食品を包む用途で重宝されてきたことからホホム(包む)⇒ホウ、フウ、フウノキ、ホオノキなどと呼ばれています。 樹皮は生薬として古くから活用され、厚朴(コウボク)と呼ばれます。 日本の山野に自生し、巨木ゆえに群生することはほぼあ... 続きをみる
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キッチン・マスト・ハーブ 世界最古の薬草系リキュール、ベネディクティンは、現在お菓子作りにも汎用されていますが、もともとは1500年ころにフランスの修道院で生み出された長寿の秘酒でした。 源流には古代ローマの医師ヒポクラテスのレシピや、ケルト民族に伝承される自然薬研究などがあったそうで、数十種類の... 続きをみる
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「セージの刈り入れには、素足を清めて、白い上着を着用し、専用の銅か銀の道具を使うこと。収穫に先立って、神々に食事とワインをささげよう」 神聖なハーブ 古代ローマではセージの刈り入れを特別な儀式とともに行っていました。 神聖なハーブの刈り入れは、鉄製の道具を使わず、刈り取ったセージを鉄の道具といっし... 続きをみる
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ファースト・インプレッション アロマテラピーを学びはじめたころ、面白くて毎日のように取り組んでいたのは香りにあらためて「出会う」ことです。 いつの間にか近くにいて、そばにいるのがあたりまえになっている香りは、なかなかその香りの本領を、きちんと受け取ることができません。 感覚や身体、感情に、どれほど... 続きをみる
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おうちの常備薬 レモンの香り成分は皮にたくさん入っているので、精油をふだん使いしていない人でも、レモンの香りはいつでも楽しめます。 国産、無農薬、防腐剤・ワックス不使用のもので、すりおろし器で皮を刷り下ろし、塩に混ぜておくと使い勝手が良いです。 レモンピール塩は身体を洗うのにも、サラダにふりかけて... 続きをみる
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マッチングかマッチプレイか レモングラスを語るには、ただ今絶賛発売中、ローズマリーから生まれた天然由来成分100%の自然派化粧品、Shield72°(シールド72°)の開発秘話も避けては通れません。 合成香料は一切使用せず、オーガニック精油100%のスキンケアシリーズ。 さっぱりブラック化粧水、そ... 続きをみる
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匂い、天竺、葵 ゼラニウムの精油は、化粧品業界では正式名ニオイテンジクアオイ油といいます。 匂い、天竺、葵です。 アフリカ原産のハーブで、日本に持ち込まれたのは江戸後期から明治のころ。 葵に似ているのでアオイ、 遠い異国からやってきたのでテンジク、 良い匂いがするからニオイ、 ということでニオイテ... 続きをみる
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マリア様のバラ ローズマリーという名前、不思議です。 ローズに関係ないしローズの仲間じゃないのにどうしてローズという名前がついているんだろう。 学名のRosmarinusと聖母マリアに関係の深いハーブという逸話から、マリア様のバラ rase of maria と呼ばれるようになり、学名と音が似てい... 続きをみる