aroma72 ハーブ天然ものがたり

魔術から化粧品、厨房から医薬まで。ハーブ今昔、天然もの、所感まじり。

アロエ 身近にある奇跡

相互共生関係


日本の風土にあっていたキダチアロエ。
欧米で主流のアロエベラ。
日本薬局方に収載されたケープアロエ。
インド洋のガラパゴスといわれるソコトラ島に自生するアロエ。


アロエにもたくさんの種類がありますが
薬用、食用、美容、観賞用と、様々な用途とともに
世界中で親しまれてきた植物です。

アロエベラ


葉肉のジェル状部分は
軽い火傷、擦り傷、切り傷
虫刺され、湿疹、かぶれ
打ち身、捻挫
日焼け、肌荒れ
抜け毛
便秘、胃弱
更年期等の不快感
などに良いといわれています。


日焼けのケアや軽いやけどには、生の葉肉を切って
すぐ患部につけるときだけ効果を感じられると経験的に思います。
どちらかというと、やけどの時は緊急を要するので
葉肉を切る手間なんかを考えると、ラベンダー精油の方が
ぱっと取りだせて、痛みが和らぐし即効性も治りの早さも感じられるので
もっぱらラベンダー精油を使ってしまいます。


写真はアロエベラで、キダチアロエよりも苦味が少ないと
これも経験的・個人的な感想です。
採取後すぐ!という新鮮さがアロエの真骨頂と思っているので
アロエはもっぱら生使い主義です。



植物にとって、世界線がうんと小さな規模で循環する鉢植えの場合
水や日当たり、風通し加減も大事ですが
まいにちの声掛けがいちばんの栄養になると思っています。
新鮮で気分のいいエネルギーを感じられる環境を提供するのは
植物だけの仕事ではなく、ヒトの役割も大きいのではないかな、と。


葉肉のなかにたっぷりと保水するアロエのばあい
水はなんにでも混ざり、溶けあってしまう性質が強いので
言霊や音楽もぐんぐん吸収して、混ざってしまうんだろうな、と。
互いの提供するものを必要としあう関係ならば
協働して感謝しあう方が、だんぜん気持ちよいわけです。



アロエは古代アラビア語の「苦い」という意味の alloeh が語源で
アフリカ、アラビア原産といわれています。


砂漠などに自生する多肉植物らしく二酸化炭素は夜間に取り込みます。
ふつう植物は日中に気孔を開けて二酸化炭素を取り込むので
同時に気孔から水分も出ていきますが
アロエは水分が慢性的に少ないエリアで生きるために
昼夜の温度差が大きい環境を利用して生存システムを順応させ
涼しい夜に気孔を開けて、日中は気孔を閉じ
水分を損なわないように工夫しています。
夜間に二酸化炭素を吸収することで、ほかの植物と競合しなくてよくなり
二酸化炭素をを吸収しやすいから、という意味もあるそうです。



BC3400年以前の文章を書き写したと考えられている古代エジプトのパピルス、
最古の医学書と言われている Ebers Papyrus(エーベルス・パピルス)に
アロエの薬効が収載されています。
クレオパトラはアロエの樹液を美容液として用いていたそうです。


日本に入ってきたのは鎌倉時代と考えられており
​江戸時代には盧薈(ろかい)という名で、漢方薬として用いられていた記録があります。



「からだ」となるものへの感謝


アロエベラの葉は大きいので比較的仕込みがらくちんです。
そのまま刺身やサラダとして食べることが多いです。
苦味がどうしてもだめという場合、水とはちみつ
レモン汁なんかを加えてミキサーにかければ苦味も和らぎます。


アロエには200種ほどの有効成分が含まれています。
厳しい環境で生き抜くための進化プロセスによって
葉肉に栄養を蓄え、なかでも多糖体の多さは秀逸です。


多糖体は糖がつながって、さまざまなはたらきを持つ成分のことで
デンプンや食物繊維なども多糖体の一種です。
多糖体は、分子量が多いほどネバネバします。
昆布や茸など、ネバネバはからだによさそうという感覚は
現代人ならみな持っていると思いますが


・免疫力の調整
・血糖値の調整
・細胞のはたらきを調整し、新陳代謝を正常化
・DNAにはたらきかけて新しい細胞をつくる
・炎症部分の熱をとり、雑菌の侵入を防ぐ
・腸の善玉菌のエサとなって、善玉菌を元気にする
といわれています。


ネバネバ成分のほかにも健胃作用、殺菌作用、緩下作用
抗腫瘍性のある成分などが認められており
ビタミン類、カリウム、鉄分などのミネラルも豊富です。


アロエに限らずですが
精油も野菜も木の実や果物も(わたしにとっては化粧品も)
ヒトのからだに触れたり、入りこんで作用するとき
植物の精がからだにとりこまれて、自分の一部になると感じます。


口から、皮膚から、鼻から
植物の精をいただくまえには
(あたりまえすぎて口にするのもはばったいのですが)
それとひとつになることへの、感謝のきもちがあふれます。


奇跡のようなはたらきをもってからだに作用する植物たち。
身近にありすぎて、その御業、その奇跡を
「いつまでもそばにいて、あたりまえ」と慢心しないよう
自宅でも、事務所でも、倉庫にも
やさしい音楽をかけて、まいにちの声掛けを習慣にしてします。



☆☆☆



お読みくださりありがとうございました。
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