aroma72 ハーブ天然ものがたり

魔術から化粧品、厨房から医薬まで。ハーブ今昔、天然もの、所感まじり。

アルガンの木(加筆再掲)

進化プロセス極まれり


アルガンの木はアフリカ大陸北西部に自生するアカテツ科の植物。


72°【ハーブ天然ものがたり】アルガンの木


種子から採れる油がアルガンオイル(アルガニアスピノサ核油)として利用されます。


ビタミンEの含有量がおおく抗酸化力にすぐれていることから、現代では化粧品原料として有名になりました。


アルガンの木はおおきなもので高さ10mに生育し、幹・枝は木工や暖房に、油を搾りとったあとのカスや葉は家畜(ヤギ)のごはんにつかわれます。


料理や美容、健康維持のためにアルガンオイルを活用してきた歴史は数世紀以前にさかのぼり、北アフリカの先住民族アマジク人の生活には欠かせないものでした。


食用としてはクスクスやサラダなどに用いられる他、アルガン油にアーモンドやピーナッツ(加えて砂糖や蜂蜜で甘く味付けすることもある)を混ぜ込んだものは「アムルー」と呼ばれ、パンを浸すのに使われる。

焙煎していない種子から抽出されたアルガン油は従来から皮膚病の薬として用いられており、2001年から2002年にかけてヨーロッパの複数の化粧品会社がその効用に注目したことで広く知られることとなる。


ウィキペディア-アルガンノキ


アフリカ大陸先住民はもちろん、ネイティブアメリカンの人々や、チベット人、アボリジニー、ハワイのカフナ、ケルト人やイヌイットなどなど、自然と共生する叡智に富んだ民族に伝承されてきたおはなしに、興味が尽きることはありません。


口承されてきた物語にはその地に根づいた植物と、動物や虫たちが登場して、各土地のゲニウスロキ・土地神様の印象をおしえてくれます。


アカテツ科の植物は世界中の熱帯域に生育します。


そのほとんどが標高1000メートル以下の熱帯多雨林に分布していますが、アルガンの木は乾燥地帯のモロッコに自生し環境に適応してきました。


どくとくな植生は地球の変化によりそいながら、ながい時間をかけて獲得した進化プロセス。


夜間は3℃、日中は 50℃まで上がる半砂漠の乾燥地帯で、寒暖差への耐性力をもち、年間雨量100 ~ 200mmの地域で生きのこるために、雨量がまったくない干ばつの年は葉を落として休眠し数年を耐えるといわれています。


地上部では死んでいるようにみえても、その間地中ふかくに根をひろげ、縦横無尽に外的環境とのつながりをもとめて、地下30mから水を吸いあげます。


乾燥地帯で生きぬいてきた植物の葉は、光合成をするときに水分が蒸発するのを抑えるため棘に進化します。


アルガンの木も棘をもち、葉をおとしても必要最低限の光合成をたもてる姿に変化してきたのでしょう。


おおきくてひろい葉をレセプターとして、太陽光を優雅にうけとる植物とは真逆の様相。


刺々しい姿は身のうちにあるわずかな水分を損なわずに太陽光を受けとるための工夫です。


「棘は極地で生きぬく工夫のたまものだったのか…」、タコツボ見識だったわたしはそれを知ったとき、棘のある植物に対する無理解、というか嫌悪感を自分の底意にみつけて「がーん」となりました。(頭のなかでガーンと響いて、それから口にだしてガーンとつぶやきました)


アルガンオイルに含まれるビタミンEは植物のなかにある物質の名称としてトコフェロールと呼ばれます。


それは過酷な環境下で生きのこるための必須アイテム。


干ばつの休眠中も、種のなかにある脂質を酸化させないようにまもりながら、芽吹きのときをじっとまっています。


アルガンオイルの抽出はたいへんな労力を必要とするもので、まずアルガンの果実を数週間天日干し、その後石のあいだで挟んで粉砕して仁(じん)をとりだし、種子から油を搾ります。


種子はとても硬いので一日1~1.5kg程度しかとりだせない貴重なオイルです。


72°【ハーブ天然ものがたり】アルガンの木

アルガンの実



人にとってのビタミンEも、すぐれた抗酸化力で体内の脂質を酸化からまもり、細胞の健康維持をたすける栄養素といわれています。


人のからだを形成する細胞は約60兆個と(37兆個とも)いわれ、細胞が細胞としてのカタチを維持しはたらきつづけるために、ひとつひとつが油とタンパク質でできた細胞膜で仕切られています。


トコフェロール(ビタミンE)は細胞膜の脂質部分に入りこみ、細胞を酸化からまもると考えられています。


細胞の構造「目で見るからだのメカニズム」

「目で見るからだのメカニズム」堺章 医学書院




植物(エーテル体)と動物(アストラル体)の関係


アルガンの木自生地域では乾燥につよい家畜としてヤギを飼うことがおおいそうです。


72°【ハーブ天然ものがたり】アルガンの木


モロッコのヤギはアルガンの木の葉や、熟すまえの果実まで食べてしまうので、果実が乾燥して地面におちる6月ころまで、ヤギ番人によって自生地域へのヤギの立ち入りが制限されるとか。


アルガンの木番人...ヤギになめられたらアカン、すごい職業だと思います。


ヤギとの共生を選んだアルガンの木。
アリとの共生を選んだスミレ。
ハチドリとの共生を選んだランやトケイソウ。
ハナバチとの共生を選んだラベンダーをはじめとする花々。


階段のようにつらなるほかの生命種とつながりをもつことで、地上に繁栄してきた植物はたくさんあります。


既成概念が音をたててくずれる体験をさせてくれたシュタイナー説から、まいどキテレツなお話にとんでしまい恐縮ですが、ヒトは肉体だけの存在ではなく、その外側にエーテル体、次にアストラル体があり、そもそもがこの地球時間と空間に縛られた存在ではない、という説があります。


物質的固形物が幾層ものオーラに包まれているという構造は、ヒトに限られたことではなく森羅万象、月も星もすべてにつうじる宇宙のゴールデン・ルールと考えています。


「遺された黒板絵」ルドルフ・シュタイナー

「遺された黒板絵」ルドルフ・シュタイナー 筑摩書房

人間は、受肉して物質界と結びつく前に、エーテル界の諸力を自分に引き寄せます。


シュタイナーの本ではエーテル体を植物体、アストラル体を動物体と表現し、エーテル体は個として閉じることなく枝葉のようにひろがってゆき、アストラル体はエーテル体のつくる線上を移動する点、と説明されています。


「アルガンの木をつつむようにひろがるエーテル体の線上を歩きまわる、ヤギ成分のつよいアストラル体」


そんな風に考えると、共進化や相利共生などの学術的見解も、因果関係が逆になってるみたいでおもしろいです。


モロッコの土地神様はアストラル体からヤギに化身して、アルガンの木のエーテル梯子をつたって地上に降りることができる、というような。


「遺された黒板絵」ルドルフ・シュタイナー

「遺された黒板絵」ルドルフ・シュタイナー 筑摩書房

エーテル体は肉体全体を貫いています。

アストラル体は、夜眠っている間は、体の外にいます(赤)。


たとえば山羊座のアルファ星とか、ぎょしゃ座のカペラ(クレタ島でゼウスを育てたヤギのニンフ、アマルテイア)からやってきた存在たちが、地上降下場所の降臨用お座布団としてアルガンの木を選んだのだとしたら、ヤギを創造した星の分身たちはこぞってアルガンの木に群がってしまうという、天から地にむかうフローのほうが「因」なのではあるまいか、と。


α星カペラ (Capella) は、ぎょしゃ座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ。

この星は、神話のヤギ、アマルテイアに関係している。


ウィキペディア-ぎょしゃ座


植物と動物や虫たちのあいだには、人間にはうかがい知ることのできない、たのしい事情があるのだろうと想像力たくましくしています。



「生命の階段」


乾燥して太陽光がありすぎるなら、葉の一部を棘に進化させて活動を最低限におさえる。


雨量がすくないのなら根っこの方に活動エネルギーをまわして水分獲得システムを充実させる。


地上部の棘で光を吸収し、休眠サイクルを自在に発動し、地下の根は活発に水をもとめて生育しつづけ、ヤギに食べてもらうことで種は糞として次の生育場所を得るアルガンの木は、地上で繁栄する術はあらかたヤギにおまかせし、生命エネルギーの重心を土の中においているように思えてきます。


アルガンの木を筆頭に、さまざまなバイオームを形成する植物種は、その姿形をもって多様な環境を彩ります。


植物たちは棘をもったり、細かい産毛をもったり、花の色を鮮やかにしたり、夜だけ花開いたり、虫の嫌がる匂いを放ったり、数十年に一度しか花を咲かせなかったり、ロウ成分を身につけたりしながら、あらゆる工夫を凝らして自然環境をおおいに活用し、生きるのにちょうどいい姿形になっていきます。


動植物の姿形は環境によってつくられ、その様相がまた、バイオームをバイオームたらしめて、乾燥地帯は砂漠らしく、熱帯雨林はジャングルらしく、温帯地方は四季折々の花鳥風月を育成して、どくとくな世界観を形成してゆきます。


砂漠には砂漠の気配を身にまとった生命種があふれ、ジャングルもツンドラも温帯エリアも、外的環境によっていのちのカタチが決定されるのは、この地球にかぎった法則ではなく、全宇宙に通じるゴールデン・ルールなのだろうな、と。


オーラとは身体の周囲に広がる釣り鐘型のドームのような強い磁力の器です。

それは畑のキュウリやナスが同じ種類でありながら、さまざまな形を持っているように、人によってさまざまな色や形を持っていて、形はあまり共通していません。


現在、一般的にオーラとは身体の周りに付き従い、肉体に従属しているものだと考えられています。

ところが伝統的には、まずは生命としての卵型のオーラが先に存在し、それに身体を構成する部品が集まって、人間というものができあがると考えられていたのです。


「オーラの強化書」松村潔 ㈱九天社


華があるという表現方法のひとつに「オーラがある」というのがあります。


あるいは「負のオーラがつよい」なんていい方も、ごく一般的になりました。


この地球上でみえるものすべてが、オーラによってその姿形を決定づけられているという概念が「常識」になった世界は、いったいどんな様相になるのでしょうか。


エーテル体のかたちやひろがりかた、色や光の度合いは、個我とか肉体がつくっているわけではなく、天から降りてくる幾筋もの線によってかたちづくられ、ひとつの(あるいは複数の)幾何学模様を恒常的に維持しながら、固体を形成していることがみえる(わかる)ようになった世界は...。


エネルギィというのは無尽蔵ではなく、使う分、どこかから持ってこなくてはならないという法則があります。

誰でも自分の力を使い尽くすと、消耗します。

しかし、より大きな世界にある貯蔵庫からエネルギィを引き込み、自分はその通路となるという姿勢が確立できたなら、自分自身のパワーは枯渇することがなくなります。

この宇宙的な回路とでもいえるようなものに気がついて、この中に自分を参加させることができたら、あなたのオーラはいやがうえでも強まることになるでしょう。

力を込めるより、むしろうまく制御するということに気を配るのがカギとなります。


「オーラの強化書」松村潔 ㈱九天社


モロッコに自生するアルガンの木は、ヤギのオーラもセットにして地上で生きるカタチをつくりこんできたのかもしれません。


ヒトの見識ではアルガンの木がヤギに食べてもらいやすいように進化してきたという結論で終わりがちですが、もしかするとヤギ成分おおめの星が創造分化してきた結果、アルガンの木という乾燥につよい植物種が生まれたのかもしれないな、とたくましい想像はつづきます。


大地から発想するのか、星の側から発想するのかで、地上のいのちの正体はずいぶん変わるものだなぁ、と。


「オーラの強化書」松村潔

「オーラの強化書」松村潔 ㈱九天社



古代ギリシャの哲学者、アリストテレスが提唱した「生命の階段」は、神から無生物、元素にいたるまで、階段のようにつらなっているというものです。
下記図は松村先生の「オーラの強化書」から、もうすこし生命の分類を精密に図表化しているものです。


「オーラの強化書」松村潔

「オーラの強化書」松村潔 ㈱九天社



大天使を星に、小天使を四大精霊におきかえてみると、人が動物や虫や植物、鉱物たちの媒介になって、天地を結びつけながら地球という惑星システムをいっしょに創造しているフローが感じられます。


宇宙にひろがる数多の星には、たくさんの神話や伝承が語りつがれていますが、その物語のへんりんにはヒトのこころを賦活したり、ちいさな思いこみの鎖をほどいてエネルギーの源に再接続する、充電魔法がつめこまれているように感じています。


物語にふれることで、身のうちにある縮小された大天使(星)成分が活性化されて、充電魔法の効力が発動されるのかもしれません。


広大な宇宙の片すみで、あまりに強大な独自力を発揮してしまった地球システムが、「生命の階段」から切りはなされてエネルギー伝搬のつらなりからはずれてしまわぬように、ひとグループが担う役割は命運にかかわるほど肝心肝要なものなのだろうな、と。


アルガンの木をまるで階段のようにするする上り下りするヤギたちは、「生命の階段」を自在に往来できる、移動能力のたかい星からやってきたエキスパートかもしれず、乾燥地帯で繁栄してきたアルガンの木は、大地のさらに奥ふかく、地中のなかへ階段をつないで、地球上の禿地(はげち)救済任務を遂行する、タスクフォースなのかもしれません。


左「オーラの強化書」松村潔 九天社 、右「植物オイル・ハンドブック」シャンタル&リオネル・クレルジョウ 東京堂出版

左「オーラの強化書」松村潔 九天社
右「植物オイル・ハンドブック」シャンタル&リオネル・クレルジョウ 東京堂出版



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*当ブログで紹介している植物の一般的な性質は化粧品の効能を示したものではありません。


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お読みくださりありがとうございました。
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