山椒
「山椒は小粒でぴりりと辛い」 日本の国土には古来からつかわれてきた野生のスパイス、山椒なるものがあると知ったのは、社会人になってからでした。 上京してはじめてのひとりぐらし、はじめてのおひとり様ランチをすべく、意気揚々と蕎麦屋にはいった日のことです。 テーブルのうえには一味唐辛子、七味唐辛子、山椒... 続きをみる
胡椒
スパイスの王様 インド原産の胡椒は、BC2000年ころには伝承医学で処方され、おもに泌尿器系と肝臓の不調に役立つと考えられていました。 古代において胡椒は贅沢品で、古代ローマでは胡椒と金銀がおなじおもさで交換されていたという文献ものこっています。 また貨幣のかわりに胡椒で税を支払うこともありました... 続きをみる
ヘンルーダ/ルー
書斎の香り 英名ではルー(rue)の名まえが一般的なヘンルーダは、 学名 Ruta graveolens(ルタ グラベオレンス) ヨーロッパ南東原産のミカン科ハーブです。 ミカン科というと柑橘類のイメージがつよいと思いますが、その下部にあるグループ(属)には果樹となるミカン属、キンカン属、カラタ... 続きをみる
蓮
ときの流れをとめる花 7月に入ると、蓮に睡蓮、ハイビスカス、朝顔、芙蓉に向日葵と、太陽の日差しがよくにあう、凛と光をうける花たちが開花します。 7月にひらく花たちは、その色あいや大きさカタチでヒトの視線をくぎづけにして、花をみつめるその刹那、時間をとめてしまうようなフシギな御業をもっていると感じて... 続きをみる
ほおずき
渇きレスキューハーブ ほおずきは世界じゅうでおよそ100種が確認されているナス科ホオズキ属の植物で、そのうち約半分はメキシコの固有種です。 ほおずきの学術的な整理はいまなお活発におこなわれているようで、日本で一般的に見られる、あかく色づく日本原産種のほおずき(鬼灯、鬼燈)は変種と分類され、ジャパニ... 続きをみる