銀杏
山から裾へ、北から南へ 霜がふる月、霜降(しもふり)月をむかえる霜降(そうこう)の候。 気まぐれな秋時雨がとおりすぎと、大地に冷気が刻印され、水の循環とともに生命力を謳歌していた緑いっぱいの植物界は、しん...と、しずけさにつつまれます。 紅葉色に染まる地上世界は、北から南へ、山から裾野へ、ゆっく... 続きをみる
菊と野菊
地上の星 寒露中候には菊の花が香りたかく咲くころだよ、という花鳥風月が抜擢されています。 寒露の候、2023年は10月8日から。 鴻雁来(こうがんきたる)ツバメと入れ違いに雁が北から渡ってくるころ 菊花開(きくのはなひらく)菊の花がさくころ 蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)蟋蟀が戸口でなくころ 一般... 続きをみる
桔梗
星と風船と釣鐘と ふうせんのような蕾をつける桔梗は、梅雨のころに開花をはじめて秋まで星形の花をたのしむことができる秋の七草のひとつです。 アジア原産で日本の国土にもふるくから自生する野の花。 桔梗のどくとくな紫がかった青は桔梗色と名づけられ、平安時代から代表的な青紫の伝統色として愛されてきました。... 続きをみる